2005年03月09日

生きるということ

数年前手術をして、病院で知り合った人(男性)がいる。
彼は私より少し年下だけれど、穏やかで優しく、人間的にとても素晴らしい人だ。

彼の病は良性の脳腫瘍だったが、半年から1〜2年の割合で再発を繰り返すという
ものだった。悪性ではないので、どこかに転移するとか、直接死に至るものでは
なかったけれど、そのまま放置すれば、脳圧が上がって脳ヘルニアに至って
死亡したり、視神経を圧迫して視力を失ってしまう。
出会ったとき、彼は既に開頭手術を3回していて、ガンマナイフと呼ばれる
放射線治療も2回、鼻を経由して脳内をオペするというものも2回経験していた。

勿論、会社勤めも出来ないし、ホルモンの崩れや、大量の薬との戦いの日々。
そして何より、
「一体いつになったらこの手術地獄から抜けられるのだろう?」
という思い。
ちょっと想像してみて欲しい。
半年や1〜2年のスパンで、全身麻酔をかけて、頭の中を手術されること。
それがほぼ死ぬまで繰り返されるかもしれない恐怖を。
否、想像出来ないし、したくもないというのが本音だろう。

この病は、発病・進行のメカニズムは未だに解明されておらず、
本人の努力ではどうにもならないものだ。
現在の医学では、
「大きくなったら取る」
それしか道はなかった。

私自身は、身体にメスを入れてから「やっと昔の調子に戻れたな」と思えるには、
約3年かかった。
彼には回復する間もなく、すぐ次のオペが待っていた。
人間、3回開頭手術をすると、殆ど嗅覚を失ってしまうのだそうだ。

「僕もね、この病になって『なんで自分ばっかりこんな目に遭わなくちゃ
いけないんだろう?』って、最初は思ってたんです。先生にも見放されて、
生まれて来なきゃ良かったって(笑)。でも、病院で知り合った悪性の
脳腫瘍の人にね
『でもいいじゃないか。君はそれでも生きれるんだもの。
俺は生きたくたって生きれない。何十回手術したって、叶わないんだ。
そういう人もいるってことを、忘れないで』って、言われて。
今でもその言葉が忘れられない。彼には悪いけど・・・それよりは
僕は恵まれてるって思って、考え直したんですよ。
本当に・・・凄くいい人だった。
彼の為にも頑張らなくちゃ恥ずかしいなって・・・」

きっと、その亡くなった方は彼を励ますつもりで、敢えてそんな言い方をして
下さったのではないかと思う。

決して、自虐的ではなく、不幸を押し出すのでもなく、淡々と話す彼。
自分が過酷な運命を歩んでいるからこそ、他人に優しく接する事が出来る彼に
(これは、実はとても難しい事)、私は何度励まされた事だろう。
そして、神様はなんて残酷なのだろうと。

確かに、生かされている事は、恵まれているのかもしれない。
けれど彼を見る限り、心身ともに痛めつけられるがための生・・・と思わざるを
えないような人生が、果たして「恵まれている」と言い切れるのかどうか、
私には自信がなかった。
健康でいられないという事は、健常者が思っているよりも遥かに多くのものを
奪って行くものだからだ。

そんな彼と久し振りに話した。
暫く調子がいいと喜んでいたので安心していたのだが、今年に入って既に1度手術し、
予後が悪く、また決断を迫られているのだそうだ。

今まで弱音を吐いた事のない彼が、ぼそっと言った。

「何の為に生きてるのか解らなくなる事ってないですか?」

「ありますよ?でも、何か理由があって皆、生かされているんだと思います」

「そうですよね」

「何であれ、生きてることに意義があるんだと思います。生きなきゃ
 いけないんだと思いますよ?」

「そうか・・・」

「昔、親に教えてもらった言葉があります。『人生は楽しいものだと思うから、
 (困難があった時)辛くなる。辛いのが人生だと思えば、僅かなことでも
 幸せに思えるもの』って。なので、辛い事があった時、私は
 そう思うようにしています」

・・・・勿論、彼が「人生が楽しいもの」などと、思ってはいないことは明白だった。
どんな言葉を吐いた所で、陳腐な慰みにもならないことも。
けれど、言わずにはいられなかった。
じゃないと、彼という蝋燭の炎が、あまりにも消えてしまいそうだったから・・・。

「そうだね。ありがとう」

「○○さんは、そこにいるだけで、周りの人を癒していると思いますよ?
 私も、随分○○さんのお陰で癒されました。ありがとう」

言葉面ではなく、その裏にある気持ちを酌んでくれる人。
決して逃げずに、投げずに、諦めではなく、悟り、受け入れ・・・。

彼の明日が、少しでも平穏なものでありますように。

posted by Cimbombom at 01:25| Comment(0) | TrackBack(0) | つぶやき | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2004年11月04日

ブッシュ 再選

最近知ったのですが、キリスト教にも「キリスト原理主義」なるものがあるそうで。
今回のブッシュの勝利の原動力は、その「キリスト原理主義」の擁する「大教会」
の力に依るところが大きいのだとか。

その多大な影響力を持つとされる「キリスト原理主義」の人たちは、
ローマ法王に次ぐ権力者と言われる大司教の号令の下に、
「ブッシュ支持」を打ち出し、票の確保に奔走した。
(詳しい信者数は把握していないのだが、とにかくその人たちの票が
当落の鍵を握るほどの力なのだそうだ)
彼らのブッシュ支持の理由は、
「ケリーは中絶を容認しているが、ブッシュは中絶に反対しているから」
ふうむ。なるほど。
中絶に反対という事は、「いのち」に対して畏敬の念を持っていて、故に
それを人間の手によって絶つということがいけないということなのだな?
と、想像してみる。
はた?
でもさ、イラクやアフガンをはじめ、よそ様の国で何の罪もない人たちを
「世界平和」の大義名分の下に、殺戮しまくってるのは・・・??
「それって、矛盾してませんか?」
という問いに、信者はこう言い放った。
「戦争で人が死ぬのは致し方ない。神もそう言っている」(という主旨の事だった)
をいっ!!┌(`Д´)ノ)゜∀゜ )

しかも、その大教会で信者の子供を集めて行われている勉強会!?の様子を
見て驚いた。1〜3歳位の子供に
「キリスト万歳!キリストこそ一番!」
などと言わせている。
はて?
こんな風景、どこかで見たような・・・?
「将軍様、ヽ(´ー`)ノマンセー!」
「アラーは偉大だ!ジハード(聖戦)だ!」
・・・・
おんなじやんけ!(爆)

アメリカは、イスラム教やその世界の人を、あたかも全てが
テロリストのように扱い、
「テロこそ憎むべき悪だ!」
と、強調しているが、自分達がその忌み嫌うイスラム教徒、
テロリストと言っている人たちと何等変わらないこと(・・・いや、それ以上・・・)
をしているという事に気付かないんだろうか?
・・・愚問でした。
気付かないから・・・なんだろうなあ。
いや、気付かないというよりも、同じことをしていても
「自分達はいいけど、それ以外の国(人種)はダメ」
って事なんだろう。
自国のテロで人が一人でも死ぬのは断じて許せないが、
他の国で何十万人自分達が殺してたとしても「悪」ではない。
アメリカ・白人は何をやってもいいが、有色人種は殺されても仕方ない。
野良犬は死んでもいいが、飼い犬は可哀相。
みたいな?
だったら、「中絶はよくない」だのって、偽善者面して欲しくないなぁ。
いっそのこと、
「オレらは戦争好きなんだ!自国の景気回復の為なら何万人だって
殺すぞ〜!血生臭い国民なんだよ♪」
と、カミングアウトしてくれた方が、よほどスッキリする。(笑)

もしもこの世界に、本当に神というものが存在するならば、
少なくとも、自分達の欲や思想の為に、他人を傷つけたり殺すことを
推奨するとは思えない。
幼稚園児だって知ってる。
人に迷惑をかけちゃいけませんよ、ましてや殺しちゃいけません。
って事ぐらい。
幼稚園児よりバカなんて、そんなの神じゃないよね?
きっと、こんなふうに都合のいいように歪曲されて、愚かな人類を
哀れんで居られる事だろう。

posted by Cimbombom at 23:20| Comment(1) | TrackBack(0) | つぶやき | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2004年11月03日

うわ!

もう今年もカレンダー残すとこ2枚を切りました!
ずっと放置プレイで、来てくださっている皆様、申し訳ありません。<(_ _)>

思うところ(ネタ)は色々あるのですが、なかなか及びません・・・。


最近、ショックなことがひとつ。
それは、イラクで殺害された、香田さんの事です。
大方の見方は、こんな時期に、あんな場所に・・・と、ある種自業自得のような
世論が多いですが・・・。
実際、それはその通りだと思います。
トルコを通して、少なからずイスラムの世界をかじったことのある者としては、
その無謀さには呆れる程です。
(言い尽くされ感がありますので、あえてここでは言いません)

けど。

あの香田さんの声と、表情が脳裏に焼きついて離れないのです。
あんな状況にありながら、淡々と、自戒の念を滲ませながら話す香田さんは、
私の目には酷く冷静に、大人びて映ったのです。
そこに至るまでの軽はずみな行動とは裏腹に。

まだ24の若さで、普通だったら泣き叫ぶか、言葉も発せないかでしょう。
たとえ話せても、支離滅裂になってしまうのではないでしょうか?
簡潔・効果的な言葉で(状況と自分の感情を、的確に、且つ
抑えたトーンの言葉で実に上手く表していたと思います)
決して「助けてくれ!」と言わず
「帰りたいです・・・」
と・・・。
(そりゃ言えないだろうよ?というツッコミもあるかと思いますが、
あの状況下では普通出来るものではないと思います)

勿論、私には何も出来ないのだけれど、どんなに傷ついてもいいから、
とにかく生きて日本に「帰して」あげたかった。

30日の夕方に、殺害されたと言われていますが、その瞬間、
一体どんな思いが彼の脳裏に過ぎったのかと思うと、
本当に切ない。

あんなに思ってくれる親御さんを悲しませるような事をして、
皆に心配や迷惑を掛けて、本当に大馬鹿!だよ、香田さん!
殴ってやりたい。
だから・・・
だから・・・
生きて帰ってきて欲しかったよ。

心よりご冥福と、
この死が無駄にならないことを、願っています。

こうやってだんだん、人の死がちっぽけなものになって来たり、
段々慣らされてくると、戦争や、それに近いことをするのが
平気になってくる。知らず、知らずのうちに。
それが、何より恐ろしい。

posted by Cimbombom at 01:42| Comment(0) | TrackBack(0) | つぶやき | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2004年07月28日

6730回のありがとう!

明日で、HPを開いて3ヶ月になる。(ここじゃないよ?)
3ヶ月で約6730名の方に来て頂いたので(半分は私としても(爆)
3365!ありがたい事です<(_ _)>
独りよがりで、マニアックなHPだというのに・・・・。
本当にありがとうございます。

「タグって何?」
というところから始め、集中すると一気にやってしまわないと
気が済まない性格ゆえ、作り始めて3週間は、平均睡眠時間が
2時間位でした。まさか、こんなにはまるとは・・・。
自分自身が一番驚いています。

というのも私自身、ほんの2〜3年前までは、ネットとは無縁の生活だったのです。
ある病になり、その情報を集める為にネットを見る様になってからです。
友人も同じように、今だにネットとはほぼ無縁の人間ばかり。
ブログも勿論知らないし、私がHPを持つと言った時多くは、
「え〜!?」
と、驚いていました。彼女(彼)らの中では、

「HPを持っている人=ネットオタク」

というイメージがあるようです。^_^;
「頼むからさぁ〜、『○○の部屋』とか名前を冠した、どーでもいい日常を
タレ流すHPだけはやめてよねえ?」
と、クギを刺されましたが(笑)
(約束、守れてない!?)

見て美しく、情報もたっぷり。
真面目なネタから、お馬鹿ネタまで!
(議論から、萌えまで(^o^)丿)
が、コンセプトなんですが、なかなか思うように
技量が追いつきません。
他の方のサイトを見ては、日々勉強&ため息。
「ええのう〜こんなふうにしてみたい!」

自分のHPに関しては、

「暑苦しい!」
「アリフばっかりでつまらん!」

とのお言葉は、よく頂くのですが(爆)
なるべく、暑苦しくならず、
どーでもいい日常もタレ流さないようにします!
なので今後とも、どうぞよろしく〜!

(アリフばっかりなのは・・・え〜ん(泣)・・・これは
アリフメインのサイトなんだから許しておくれ〜!)





posted by Cimbombom at 21:21| Comment(0) | TrackBack(0) | つぶやき | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2004年07月13日

ザリガニ名人と興信所の関係

私は子供の頃、海や川を駆け巡って遊んでいた。(要は田舎育ち)
今は転居してしまった為、そんな自然は皆無に等しいが、先日、家の近くのドブのように汚い小さな水路で、近所の子供がアミを持って何かを取っていた。聞くと、アメリカザリガニがいるらしいのだが、なかなか見つからない上に、見つけても上手く獲れないのだという。
かわいそうに、手に提げたバケツは空のまま。
「ちょっと貸して」
子供からアミを受け取った私は、昔の「魚ハンター」の血が騒いだ。っていうか、ザリガニなんか手掴みで取っていたものだ。
「ザリガニはね〜、こういうところにいるのよ」
と、(子供相手にエラそーな)水路に突き出す小さな排水ロの下を、ザリガニの逃げ道を奪うようにして、手早く掻き上げる。
すると、ドロと一緒に赤黒いザリガニがアミの中でもがいていた。
「ををっ!すげえ!」
「物陰に隠れてたり、水が注ぎ込む所とかにいるのよ〜」
「へええ〜」
子供達の尊敬の眼差しが注がれる。
なんか、それってマヌケ(爆)

その後は、子供達にアミを持たせ、実技指導。
最初は皆モタモタしていたが、要領を得たら、面白いように
ザリガニが獲れ始めた。
「獲った後は、逃がしてあげなよね?そしたら、いつまでも獲れるでしょ?」
そう言い残して立ち去る私。
子供はおろか、結婚さえまだなのになんか「PTAのおばさん」気分。

休日、私が寝坊していると、母親が部屋に来た。
「ちょっと!なんか近所の子が家の前でバケツもって誘いに来てるわよ?」
「はぁ〜?!」
やめてくれ!
私は「ザリガニのお姉ちゃん」じゃないんだよ!
ご丁重にお断りして、お暇頂いた。

イヤだな。なんだか。
近所の食卓で
「あそこのお姉ちゃん、ザリガニ獲るの上手いんだよ!?」
などと言われてたら。
それじゃまるで、沖縄県のハブ捕り名人・嘉手納正造さん(65)
みたいじゃん!(そんな人物いるのかどうか不明だが)

万一、興信所とか使うような家の人と見合いした時、
「ザリガニ捕まえるのが上手いみたいですよ?オトコを捕まえるのはヘタみたいですけど」
などと、証言されたらどうすんだ!?

(ま。ムダな杞憂なんですが。)

posted by Cimbombom at 23:48| Comment(0) | TrackBack(0) | つぶやき | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2004年07月12日

元気ハツラツぅ〜?! (新庄バージョン♪)

突然ですがっ!
新庄、好きなんです。
あの何も考えていないようで、実は気配りを忘れないところとか、
何でも「なんとかなっちゃう」ところとか、
何より、底抜けに明るいキャラとか。

イチローの文句ない実績よりも、松井の達観した人格よりも、
新庄と、あの生き方がスキだ!ヽ(^o^)丿

昨日のオールスターでの単独ホームスチール。
あれこそ新庄の真骨頂!

「パ(の一員)じゃなかったら、たぶんやっていなかった。パの選手がテレビで取り上げられて、ああいう選手を見にいこうと、ファンが思ってくれたら。そういう意味でね」
(夕刊フジ)

前夜の第1戦(ナゴヤドーム)は始球式のボールをファウルし、投げた小学6年生をビビらせ、最初の打席では、予告ホームランのパフォーマンス。バントで意表を突いたつもりが、ピッチャーゴロに倒れて、アウト!
「野球をなめとんのか!」
と、お叱りを受けそうな行いだが、某やんごとなきお方に言わせると、野球選手は「たかが」野球選手らしいから、ええんでないの〜?とな。

もしも1リーグ制になればこの夢の祭典、なくなってしまうかもしれない。
それどころか、失業する選手も山のようにいるだろう。そして何より、現場の人間の意見を無視した(ほぼ)独断による専制政治!!
選手も、ファンも、怒りや不安を隠し切れないのは、見ていて痛いほど伝わってきた。
選手会長の古田が矢面に立たされ孤軍奮闘するも、皆、やんごとなきお方が怖いのか?!
借りてきたネコ状態。

そんな中新庄の、今の球界にモノ申す「元気ハツラツぅ〜?」なプレイ!
球宴史上、落合、清原に続き、3人目となる両リーグMVPをゲット。新庄のプレイを、王監督も
「お金に換算出来ない(素晴らしい)プレイ」
と、絶賛だったそう。

「北海道を出る前から、MVPはオレのもの。本当に取れると思っていた。打つだけじゃなく、ああいうプレーでもMVPが狙えるかなと思っていた。一回の表の守りで考えたよ」
(同紙)
と、試合後新庄節サクレツ。ついでに一言、お立ち台で言って欲しかったな。


「ナベツネって誰!?」


posted by Cimbombom at 20:16| Comment(0) | TrackBack(1) | つぶやき | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

広告


この広告は60日以上更新がないブログに表示がされております。

以下のいずれかの方法で非表示にすることが可能です。

・記事の投稿、編集をおこなう
・マイブログの【設定】 > 【広告設定】 より、「60日間更新が無い場合」 の 「広告を表示しない」にチェックを入れて保存する。


×

この広告は1年以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。