2005年02月04日

ひと夏のおもひで・・・

遠い昔、友人の結婚式の二次会で出会った人がいた。
身長が185センチ位あって、大沢たかおtakao.JPGをハンサムにして浅黒くした感じの人だった。
彼は岩手県からやって来ていて、外見に似合わず、朴訥とした人だった。

米じゃないが、hitome.JPGだった。

二次会が終わった時、彼が

「良かったらこれから、飲みに行きませんか?」

と、誘ってくれた。勿論行ったが、私の隣にいた船越英一郎似の男も
何故か一緒について来た。

結局3人で飲んだ。
そいつがうるさくて、殆ど話せなかった。

別れ際、
「是非、岩手に遊びに来て下さい」
と言ってくれたので、夏休みに本当に遊びに行ってしまった。
本心はひとりで行きたかったけど、勇気がなくて友達とふたりで行った。

迎えに来てもらった車の中で、あまりに山道がハゲしくて車酔いし、
夕暮れの海辺で、彼の足元にしゃがみ、ずっと「げえげえ」言っていた。
夕日に染まる彼の横顔は全く見れず、足元の干からびた昆布と愛を語り合った。

急遽彼も友人を誘って、4人で遊んだ。
夜の海辺でバーベキューをした。
トイレに行きたくなって、松林の中の公衆トイレに行く時に、彼が心配して
ついて来てくれた。
暗闇の中の彼の白いシャツが、とてもまぶしかった。

「このまま、ふたりで消えちゃおうか?!」

などと言える位だったら、あの日、船越を追い払えていただろう。

個室に入っていた時、何故か急に電気が消えて、驚いた私は
「ぎゃ〜〜〜〜〜!!」
と叫んでトイレから飛び出した。
すると、彼も一緒に
「ぎゃーーーーー!!」
と叫んで、私を追い抜かして逃げて行った。

その時、足を踏まれた。

愛は痛みを伴うものなのか?

彼は単に私の叫び声に驚いて逃げてしまったらしい。

まあいい。
肉を焼く時の彼の指が美しかったから許すことにした。

その夜、カラオケに行った。
岩手県出身、新沼謙治の「嫁に来ないか」を彼は歌った。
それって
 それって
  それって・・・。

何の進展もないまま、
最後の日を迎えた。
盛岡駅に送ってもらう前に、小岩井牧場に行った。
気の利かない彼の友人を引き放してもらい、
ひつじのベンチもどきの上でやっとふたりきりになった。

「あの・・・。私・・大沢君に話したい事が」

「何?」

「えっと・・・あの・・私ね?・・・あなたの事が好きなの」

生まれて初めて、自分から男子に告白してしまった。

「ありがとう。オレも好きだよ?」

・・・・・
何かが違う・・・。
文字だけ見れば、両思い!めでたい!やったー!

しかし、何かが違う。
やけにあっさりっていうか、そうじゃないっていうか、
なんか勘違いっていうか、気付いてないって言うか?


人はそれを、
「人間愛」と呼ぶ・・・


私がわざわざ岩手まで行った理由を、
彼の友人さえも気付いていなかった。
あとで私が電話で話して

「ああそうだったんだ〜。全然わかんねかったべ」

気付けよ!!!
つか、普通気付くべ?
あ〜!どいつもこいつも!!!!

そして、友人が彼に・・・

「彼女、おめえのこと好きなんだってよ?彼女いい子だべ?」
「ああ。イイ子だな。オレも好きだ」
「じゃなんで付き合わねえ?」
「彼女が岩手だったら付き合うけどよ、遠すぎるべ?
ヤリたいときにやれねえ女とは付き合えねえ」

  ・・・・・

ねえ、神様。
正直さとは、罪なものなのですね?
優しいウソをつく、都会のオトコたちを、
少しは見直しました。

私のひと夏の淡い恋心は、小岩井牧場の・・・
乳脂肪分が高い割に、さっぱりとしたソフトクリームのように・・・
跡形もなく、溶けて行きました。

そして
私と彼がふたりきりだったとき、同じようにふたりきりだった奴等がいた訳で・・・
絞りたての牛乳が発酵熟成してまろやかなヨーグルトになるように・・・
ふたりは結婚しました。

ああ、神様。
人生って、人生って・・・
なんですか?
posted by Cimbombom at 02:48| Comment(0) | TrackBack(0) | わたしのバカ話 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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